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2011'07.29 (Fri)

「東京」初日

7月22日(金曜)、東京に出発する日。
4時半に起きて朝めし食べてシャワー。荷物の最終チェックをして7:20に家を出発。
8時ちょうどに「あきた北空港」。
受付カウンターにチェックインし、車いすなので座席を前列で、そして窓側を頼んだ。
出発までの数十分、空港内をウロウロ。あきた北空港は小さくて見るとこないけど。

9:20に搭乗。1列目で右側だった。右側は初めてだよ。

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定刻通り9:35分離陸。
やっぱり一人で飛行機に乗り、滑走路から一気に加速して飛び立つ瞬間と、上昇していく時って何とも言えない気持ちになる。旅行への期待と不安、ちょっと感傷的な気持ちと、「よっしゃ~」という気合。むしゃ震いして泣きそうになるよ。
数年前、一人でフィリピンに旅立ったときと同じ感覚がよみがえった。
一人で旅立つときは、いつもそんな気持ちになる俺。この感じ、この感覚がすげぇ好きだ。

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男鹿半島。飛行機の右側に乗ると見ることができる。

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鳥海山です。

ちょうど一年振りの羽田空港。100メートル位でかくなってた。
昼はちょいと贅沢に空港内の寿司屋へ。

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見た目はいいけど味はイマイチ。先日大館にオープンした函太郎の方がはるかに美味いね。

腹ごしらえも万全。
よし、新しくできた国際線ターミナルビルへ行くか。
B1から京急へ。去年はキップの買い方も車いすでの電車への乗り方も何もわかんなくて、一番最初にドキドキした場所だ。なつかしいな。
国際線ターミナルは一駅で、2分で着く。近っ。
電車への乗り降りは駅の職員が折りたたみの板(スロープ)を電車とホームの間に掛けてくれる。駅員さん、ありがとうございます。

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これが国際線ターミナルビルか。そんなにでかいって感じないし何か中途半端って感じ。
あちこちに警察がいて目を光らせている。さすが世界への窓口。

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奥のほうに「江戸小路」があった。オープン当初、やたらテレビで紹介されてたとこ。
意外に小さかったな。そんで全ての物が高い。一度行って見れば、あとはいいやって感じの所だ。

このまま上野に行ってホテルにチェックインするのもまだ早い。
よし、秋葉原に寄って行こう。(明日行く予定だったけど)
これがオタクの聖地秋葉原か~。電気店もたくさんあるし人も多い。

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田舎モンの俺はあちこちキョロキョロ。いたいた、メイド姿の女の子が。見ていて飽きない街だ。

けど、一人で車いすだとけっこう大変。普通の道路だから。地元にいれば車で目的地まで行くので歩道を歩くことはほとんどない。
一応、一人で車いすで何とか大丈夫だったけど2~3センチの段差が常にあり、歩道も斜め。頚損の俺にとって斜めの道は、車いすを超こぎにくい。
それに車道は4~6車線。車道はハの字になっていて中央にむけて結構な傾斜がある。横断する人も多くて青信号で渡りきれるか心配。でも渡らなきゃ向こうへは行けない。
せっかく東京まで来たんだ。ここで引き返したら悔いが残る。こんなことで諦めたらわざわざ東京に来た意味がない。渡りきれなかった時はそん時。せいぜいビービークラクションを鳴らされるくらいのもの。まぁそんな人はいないと思うけど。それに、まさか車に引かれることはないでしょ。

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青信号に変わるとともに車いすに勢いを付けて進んだ。けど中央に行くまでにパワーダウン。自力で必死に車いすをこいだよ。
やっと中央まで来て前の信号を見たらまだ青。ここまで来れば安心。後は下りだから。
渡りきって信号を見たら青信号が点滅していた。ふ~

俺が車いすをこいでる姿って、よっぽど大変そうに見えるのかな。
チラシを配ってるメイド姿の子が、誰一人、俺に声を掛けてこない。車いすをこぐのに両手使ってるから?まぁそういうことにしとこう。
もし声掛けてくれるメイド姿の子がいたら、一緒に写真撮ろうって思ってたのにな。

秋葉原の雰囲気もわかったので、初日の宿泊地「上野」へ。
事前にネットで調べたら、上野駅から三井ガーデンホテルまでは徒歩3分とあった。
駅を出たら向かい側に見えたけど…。道路が入り組んでいて横断歩道を3つ渡らなきゃいけない。うち2つはでかい。ホテルはそこに見えてんのに…。
最初の2つはクリア。残るは一番でかいヤツ。この時点で腕がきつい。気合入れて行ったけど、中央まで行かないうちに青信号が点滅。やばい。中央で赤になってしまった。
赤になったけど、ここまで来れば安心。あとは下りだから、スピードが出る。ふ~渡りきった。バンザイ。
でも、でもできることなら、もう渡りたくないな。

6時にホテルチェックイン。お~、高級じゃん。
部屋にリュックを置いて、またフロントへ行って「アメ横」までの道を聞いた。
歩道橋を通って上野駅構内に入り、不忍口から行けるとのこと。横断歩道を渡んなくて駅まで行けるんだ。
エレベーターで駅への歩道橋。100メートルはあるのかな。そんで平らに見えるけど、ゆるい上り。これがかなり大変。

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不忍口からアメ横へ。また横断歩道。けっこうな傾斜だ。人も多い。フロントではアメ横まで徒歩10分かからないって言ってたけど、結局、俺は30分かかったよ。

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お~、一年ぶりのアメ横だ。たった一人でここまで来たよ。やった~。
でも、ここからがまた大変だった。すごい人で、あちこちにちょっとした坂がある。
腕がきつい状態だったけど、いろいろ見て周り、そんでアメ横センタービルへ。
近くにいた青年にエレベーターの場所を聞いたら、すぐそこだと教えてくれてボタンを押してくれた。お礼を言ってエレベーターに乗り込んでボタンを押そうとしたら、えっ、ボタンが高い位置にある。ドアは閉まったし、階数ボタンを押していないのでエレベーターは動かない。
さて、どうしようか。
前かがみになって思いっきり腕を伸ばして押そうとしてたらドアが開いた。さっきの青年だった。
「何階でちゅか?」と青年。たぶん発音から韓国人。
「食品売り場はありますか?」私。「アジアじゃっか(雑貨)は地下です」青年。
ということで地下へ。
韓国をはじめ、いろんな国の食べ物が売ってたけど、狭い上に通路まで物がはみ出していて車いすじゃ通れない。3~4人の店員さんが気付いて「大丈夫でちゅか?」と物をどかしてくれた。みんな韓国人だった。カムサハムニダ。

この時点で7時半。
何か食わなきゃな。でも、どこもサラリーマン風の人や観光客っぽい人で混雑。
居酒屋や焼き鳥屋、モツ焼きやモツ煮込みなど、通路にテーブルとイスを並べて、そこでみんな食べている。すげぇ美味そう。
でも席は空いてないし、店にも段差があって簡単には入れそうもない。そのまま店を見ながらウロウロしてたら、店のメニューを持ってドリンクのサービス券を配りながら呼び込みをしている若い男女がいた。
俺にもくれたので、何屋さんか聞いたら鉄板焼き屋だって。お~、いいじゃん。
けど、入口には段差があってさらに3階。「そこの段差、車いす上げてくれる?」俺。
「もちろんでちゅ」と若い男女。こちらも韓国人だ。中にはエレベーターがあって案内してくれた。

ということで、やっとあり付けた生ビール。ん~、うめぇ~!
キムチ食いながら自分でウインナー焼いて食べた。このキムチとウインナー、すごく美味かったな。
ホルモンとポテトバターは店員さんに頼んで焼いてもらった。ここの店員さんはほとんどが韓国人。最初は笑顔もなかったけど、コミュニケーションが取れてくると笑顔で快く焼いてくれた、「もちろんでちゅ」と。

朝は大館にいたのに、昼は羽田で寿司、夜は上野で鉄板焼きを食べて一杯やっている。
不思議な感覚に浸りながらビールの心地よい酔いを一人楽しんだ。調子に乗って本場のマッコリも飲んだよ。
帰りも段差を下ろしてもらい、アルコールで気分の良くなった俺は韓国人店員と握手して鉄板焼き屋を後にした。

ホテルへ帰ってから飲むビールを買わなきゃ。
セブンイレブンがあった。けど、入口には急なスロープ。けっこう急すぎて一人じゃ上がれない。ちょうど通りかかった若い女性に頼んで車いすを押してもらって上がった。おねえさん、ありがとう。
そういやあ今日手伝ってもらった人では初めての日本人だ。
ビールを買って会計をした。店員さんは、発音から中国人の女性。店を出ようとしたら俺の後をついてくる。えっ、と思っていたら、出入り口の急なスロープを手伝ってくれると言う。下りるのを手伝ってもらい、お礼をしてから聞いた。「中国の人ですか?」と。
「はい、そうです」と彼女。「がんばってね」俺。
「ありごとうございます」と笑顔で手を振って店に戻っていった。
こちらこそ、親切をありがとう。
んっ?東京のコンビニで働く若い中国人女性。このシチュエーションってドラマ「東京リトルラブ」じゃん。

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上野駅からの歩道橋。

今日一日、東京を一人車いすで歩いてわかったこと。
それは、自分から頼まない限り、よっぽどのことが無ければ誰も手伝ってくれないってこと。まぁ大館も同じようなもんだけどね。でも、お隣の青森県は違う。誰かかしら、「何か手伝うことがありますか?」と声を掛けてくれるんだ。
本当に大変だったら、自分から声を上げなきゃいけないんだ、東京ってとこは。今の日本人ってそうなんだ。
日本人の俺が東京を歩いて、声を掛けて手伝ってくれたのは韓国人と中国人だけ。悲しい感じもするけど、それが現実。
まぁ、もし東京で声を掛けてくれる日本人がいたとしたら、きっとそれは青森出身の人だろうな。

寒いくらいの東京の風を肌に感じ、30分以上かかってホテルに帰って来た。
一日中車いすをこぎっぱなしの腕はくたくた。手にはマメができて皮もむけた。まぁこんなのは当たり前だ。覚悟してたこと。

心地よい疲れと酔い、それに達成感というか充実感を味わいながら、更にビールを飲んで無事に東京の初日が終わったよ。


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