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2010'03.30 (Tue)

「ベンジャミン・バトン」

1918年、第一次世界大戦も終わり、お祭りムードに包まれるニューオリンズで、男の子が誕生しました。
母親は出産で亡くなり、生まれた赤ん坊の容貌は老人そのもの。
ショックを受けた父親は、赤ん坊を老人養護施設に置き去りにしてしまいます。

施設を営む黒人女性に拾われ、赤ん坊はベンジャミンと名付けられて献身的に育てられます。
医者から半年ももたないだろうと告げられたベンジャミンでしたが、成長するにつれて皺が減って髪も増えていき、車いすからも立ち上がって歩けるようになりました。
普通の人間とは「逆」に、ベンジャミンは若返っていったのです。

人は生まれた瞬間から、平等に年を重ねて生きていき、30歳を過ぎたころから少しずつ身体の衰えを感じ始めます。
「老い」を意識することは、衰えを実感することでもあり、その先にあるものを考えると誰でも怖くなります。
だから、人は「若さ」に執着するのかもしれません。

お釈迦様は、人間が生きていく上で避けることのできない苦しみがあると言います。
四苦八苦…
「生」「老」「病」「死」、そして
「愛別離苦」(愛する者と分かれる苦しみ)
「怨憎会苦」(憎むべき者と会わなければならない苦しみ)
「求不得苦」(求めるものを得ることができない苦しみ)
「五陰盛苦」(五感があるがゆえに生まれる苦しみ)

苦しみの元には、108つの「煩悩」があります。
煩悩とは、「生まれことで、この先苦労」や「若さゆえ分らないこと」「健康いられるのか」「永遠の生命」などに執着する心。
煩悩という炎の消えた状態「涅槃」(ねはん)への道を見つけだせば、その永遠の苦しみから逃れられることになります。これが「悟り」です。

四苦八苦という苦しみに考えが至ったお釈迦様は、さすがだと思います。
しかし、私は今まで生きてきて、生老病死なんて特に意識したこともないです。
死ぬのはいやだけど、永遠の苦しみだと悩むほど苦しんだことも、もちろんありません。
悟りに達したわけじゃないけど、困難も苦労も、味わえるだけいいと思っています。

世の中には、苦労の方が断然多いはず。
だからこそ、ちょっとした成功や幸せが、私はめちゃくちゃ嬉しいんです。
若いころの体力はないし、これからどれだけやれるかわかりません。

けど、「気力」はまだまだあります。
何か始めるにも、遅すぎるということはありません。
年齢を重ねても、精一杯、今を楽しんで生きたいと思います。

最後は、全ての記憶も無くなり、生まれたばかりの赤ん坊の姿になって、愛した人デイジーの腕の中で息を引き取ったベンジャミン。
赤ん坊になってしまった愛する人を、腕の中で看取ったデイジーはどんな思いだったのでしょう。一番印象に残ったシーンでした。
台風が近づくなか、病床で長い物語を娘に語り終えて、老いたデイジーも息をひきとりました。

通常とは逆の時間の流れの中で生きたベンジャミン。
時間って大切です。無駄な時間てないんです。

ベンジャミンは、差別が強く残るニューオリンズの老人施設で働く黒人女性に出会って育てられました。世の中の広さを教えてくれた小人症の黒人に出会いました。デイジーに出会って恋をしました。偏見もなくベンジャミンを雇ってくれた酒飲みの船長に出会いました。夫がある女性と出会い諦めないことを知ったし、戦争にも出兵しました。
苦しんで閉じこもることより、自分の意思で社会に踏み出しました。
そして、多くの人に出会い、自分の人生を精一杯生き抜いて、赤ん坊になって死んでいったベンジャミン。

今を生きているって、ほんといいなと思います。

私も、命が尽きるまでとことん生きていきたいです。


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